仕上げ

  • 初級

「なぜ光って見えるか」わかる? Webtoonに輝きをもたらす発光効果の基本

Webtoonを読んで、「なんだかキラキラしている」と感じたことはありませんか?
Webtoonならではの煌びやかさには、読者の心を掴む「発光効果」が大きく関係しています。魔法の輝きやキャラクターが放つオーラ……絵が光り輝いて見える発光効果は、作品のクオリティを劇的に高めます。Webtoonでプロを目指すなら、ぜひ習得したい演出といえるでしょう。
この記事では、発光効果の使い方を基本から解説します。絵が光って見える原理から具体的な使い方まで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. なぜイラストが光って見えるのか?

光って見えるイラストも、物理的に発光しているわけではありません。それでも私たちが光を感じるのは、現実世界における光の法則をイラストで再現しているからです。

絵で発光を表現するうえで最も大切なのは、明暗や色の違いが生み出す「コントラスト」です。人間の目は、明るい部分と暗い部分の差が大きいほど、そこが強く光っていると感じます。
輝かせたいものを明るく塗るだけでなく、周囲を意図的に暗くするコントラストこそが、発光効果の原理にして奥義なのです。

【引用】『俺だけレベルダウンの最強覚醒者』

実際の連載作品を参考にしてみましょう。紫色のエフェクトが光っているように見えますね。これはキャラや背景の明るさを落として、エフェクトとの明度差――つまりコントラストを生み出しているからです。

Point!
「闇」によって「光」が生まれる原理を理解しよう!

2. 発光効果の基本

イラストを光らせる発光効果の原理を学んだところで、ここからは実際にどのようなプロセスで発光効果を生み出すのかを見ていきましょう。まずは入門編として、「白い円を光らせる」最もシンプルな発光効果の作り方を紹介します。

① 白と黒のコントラストを配置する

くり返しになりますが、発光効果の極意は「光」と「闇」を並べることで生まれるコントラストです。

極端な例ですが、白い円の周囲を真っ黒にするだけでも、十分な効果が得られます。

いかがでしょうか。なんとなく白い円が眩しく見えるはずです。

② 色やレイヤー効果で発光効果を高める

「白い円の周囲を真っ黒にする」だけでは演出として不十分なので、実際には色やレイヤー効果を使って、より自然な光に仕上げていきます。

今回は、CLIP STUDIOでも使えるレイヤーのぼかし効果を活用して、うっすらとした青色で白い円を縁取ってみましょう。

眩しいだけだった白い円が、淡く光っているように見えますね。これもコントラストの一種で、「白」「青」「黒」が持つそれぞれの明度差によって、発光が演出されています。

ぼかしに使う色に決まりはありませんので、「この光は何から放たれているのか?」を考えながら、さまざまな色を試してみてください。青なら空ですし、赤なら炎かもしれません。自分なりの発見がきっとあるはずです。

③ ぼかしなどを加えて調整する

あとは、状況に応じて適切な光加減になるようにぼかしなどを使って調整していきます。現実の電球やLEDを観察してみてください。光源を中心に輪郭がぼんやりしているのが分かると思いますが、それをイラストで再現すると、発光している感じが一気に出ます。

今回のように「白い円を青色でぼかす」方法であれば、円の外側をさらに白色でぼかすのがおすすめです。明るい色をより明るく、暗い色をより暗くするオーバーレイ機能でメリハリをつけるテクニックもあり、いくらでも工夫できます。

輪郭から色合いまで、光の表現方法は無限大です。その場面に合った発光効果を作れるのが理想ですが、こだわりすぎるとキリがありません。まずは、光って見える円をしっかり作れるようになるところから始めてみてください。

Point!
コントラストやぼかしを意識するのが発光効果の基本!

3. エフェクトの発光

剣の軌道や衝撃などのエフェクトにも、発光効果は有効です。歴戦の剣士による猛攻を光らせれば、強者らしさをより強く印象づけることができますし、主人公の必殺パンチに鮮やかな発光エフェクトが加われば、すさまじい威力を強調できます。

詳しい手順は画像に書いてある通りです。複数のレイヤーを重ねてぼかしやオーバーレイを加える手法なので、レイヤー管理には十分注意しましょう。

「コントラスト」と「ぼかし」を意識する考え方は変わりません。うまくいかない場合は、基本を思い出しましょう。

【引用】『俺だけスーパーヒーロー』

上の例では、パンチの着弾点に発光効果を加えることで、特別な一撃を演出しています。さらに、打撃エフェクトを重ねることで迫力を増しており、アクション系を描きたい方には非常に参考になるワンシーンです。

Point!
エフェクトを光らせれば「必殺」を強調できる!

4. キャラクターの目を発光させよう

キャラクターにも発光効果はよく使われます。特に、主人公が強い決意を語ったり、覚醒したりするシーンで目を輝かせる演出は非常に多く、イラストだけで「ここが見せ場です!」と伝えられるのが利点です。

光と闇のコントラストで発光を際立たせる基本は変わりません。ただし、光らせる目(瞳)を白くしすぎると、白目の部分と重なって見づらくなってしまうため、見え方のバランスには気をつけましょう。

レイヤーを重ねて、色やぼかしを加えていく流れはエフェクトと同じです。目はキャラクターの命ともいえる大切なパーツなので、白飛びなどで見えにくくならないように。

【引用】『神の適合者〜ゴッド・オブ・インフェクテッド〜』

こちらの画像は、赤く光る目の美しさと見やすさを両立させた好例です。ぜひ参考にしてみてください。

Point!
キャラの目を光らせるときは、見やすさに要注意!

まとめ

発光効果の基本を解説してきました。ただ画面を煌びやかに見せるだけでなく、そのシーンの意図やキャラクターの魅力を最大限に引き出せることこそが、発光効果の真髄です。

ぜひ発光効果の練習と実践を重ねて、あなただけの輝きをWebtoonの世界に放ちましょう!

Webtoon制作のお悩み、大募集!

制作中の疑問や、タテラボ!で取り上げてほしいテーマを募集しています。

お悩みを投稿する