仕上げ

  • 初級

素材×手描きアレンジでお手軽に! 身近だけど難しい炎エフェクトの簡単な描き方

炎は私たちにとって非常に身近な自然現象です。Webtoonでも燃え盛る火炎を使った演出をとても多く、プロをめざす以上、違和感のない炎エフェクトを使えるようになりたいところ。

炎の難しさは、決まった形がない点にあります。状況に合った炎を想定し、正しく描けるかがポイントといえるでしょう。

そこで今回は、身近なのに意外と難しい炎エフェクトの描き方を解説します。

1. 炎エフェクトを描いてみよう

炎は、シーンに応じて実に多彩な形を取ります。まずは基本として、Webtoonで使いやすい炎エフェクトの描き方をご紹介します。

① Clip Studioの素材を使って描く

お手軽かつ効果的な方法として、Clip Studioの無料素材を使う手があります。「それでいいの?」と思うかもしれませんが、Webtoonではクオリティだけでなく作業の速さも重視されます。楽できるところは徹底的に楽をして、無駄を省きましょう。

とはいえ、汎用素材をそのまま使うだけでは物足りないと感じることもあります。ある程度は自分で加工してオリジナルの炎エフェクトを作ってみましょう。

既存の素材に少し手を加えるだけで、十分に使える炎エフェクトが完成します。時短とクオリティの両立は炎エフェクトに限らず、Webtoonを制作する際には常に意識したいですね。

② 手描きで一から描く

普段は素材とアレンジで済ませるのもいいですが、手描きでも一から炎エフェクトを描けるようになっておきましょう。「炎はどう描くのか」を理解すれば、素材の加工がよりスムーズにできるようになるからです。

詳しい手順を画像にまとめましたので、ぜひ参考にして練習してみてください。

重要なのは、炎をマンガに落とし込む理論を、頭だけでなく手でも理解することです。文字で読むだけでは難しく感じるかもしれませんので、実際に手を動かしながら、感覚的に覚えるところから始めましょう。

Point!
炎エフェクトは素材&アレンジで描ける!

2. いろいろな炎エフェクト

「炎には決まった形がない」と前述しましたが、完全に不規則というわけではありません。ある程度パターン化できるため、Webtoonでよく使われる炎エフェクトの類型を見ていきましょう。

① 静かに燃える炎

ろうそくの火のような、静かに燃える炎は水のしずくを180度回転させたような形をしています。大きな揺らめきはなく、空気の流れに沿ってゆらゆらと揺れるイメージです。

【引用】2周目の大魔導士は近接魔法で無双する

② 激しく燃える炎

焚き火や火災などの激しく燃え上がる炎は、先端をギザギザに尖らせたり、シルエットにS字のカーブを取り入れたるのがコツです。燃え盛る荒々しさを表現できます。火力の強さもより際立たせるなら、火の粉を周囲に散らすのもいいでしょう。

【引用】100の魔石の大賢者

③ 噴出する炎

ファンタジー系のWebtoonでは、炎の魔法もよく登場します。その際に役立つのが、一方向に噴出する炎エフェクトです。

【引用】お求めいただいた暴君陛下の悪女です

ポイントは、明確な方向性とスピード感です。発射点を小さく描き、目標に向かって進むにつれて炎を大きくしていくと、迫力が増します。炎が太くなるにつれて、より複雑な形状に広がっていくように描けば、激しさもしっかりと表現できますよ。

Point!
形のない炎にも、描き分けられるパターンがある!

3. 炎エフェクトをキャラと合わせて描く

最後に応用編として、キャラクターと炎エフェクトの組み合わせ方をご紹介します。
定番のファンタジー系Webtoonでは炎の魔法が頻出し、「キャラが火炎を発射する」シチュエーションはよく使われます。いざという時に困らないように、キャラも炎も魅力的に見せる描き方をここで確認しておきましょう。

今回は「炎魔法を使う魔法使い」の作成例です。

まずは、発射点となる右手を中心に炎のシルエットを描いていきます。このとき描くシルエットが炎エフェクトの基盤となるため、自分が「カッコいい!」と思える形を作れるかがポイントです。

シルエットが決まったら、黄色や発光レイヤーを使って炎らしさを表現していきます。この工程については「1. 炎エフェクトを描いてみよう」でも詳しく解説しているので、迷ったらそちらも参考にしてください。

炎エフェクトを描き終えたら、キャラクターが炎に照らされている表現として、肌や服にオレンジ色を乗せて完成です。このひと手間を加えるだけで一体感とリアリティが生まれ、完成度が格段に上がります。

炎エフェクトとキャラクターをどう組み合わせるかはストーリーによりますが、描く際の基本的な流れは同じです。

  • 炎のシルエットにこだわる

  • 黄色や発光レイヤーを駆使して炎らしさを出す

  • 炎が放つ光を考慮してオレンジ色を入れる

以上の3点を意識して取り組んでみてください。

炎の色でキャラクター性を表現

自然界の炎といえば赤やオレンジを思い浮かべますが、創作では炎の色を自由に変えることができます。炎色によってキャラクターの性格や属性を視覚的に印象づけることが可能です。

たとえば、先ほどの「炎魔法を使う魔法使い」に紫色の炎を加えるだけで、闇属性の魔法を操るキャラクターへと印象が一変します。
「このキャラは〇属性でこういう魔法を使う」とセリフで説明する必要もなく、ビジュアルだけで属性を伝えられるのがこの手法の強みです。これはフルカラーのWebtoonならではの表現技法なので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

炎は変幻自在だからこそ、さまざまな場面で効果的に使える優秀な表現手段です。迫力ある火炎は、それだけで決めゴマになりますし、ゆらゆらと揺れる灯火は静けさや余韻を演出するギミックにもなります。炎を使いこなせれば、作品全体の表現力が一気に広がるでしょう。

使用頻度が高く、かつ効果抜群な炎エフェクト。今回の記事を参考に、ぜひマスターしてみてください。

Webtoon制作のお悩み、大募集!

制作中の疑問や、タテラボ!で取り上げてほしいテーマを募集しています。

お悩みを投稿する