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インタビュー
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Webtoon作家
本日のクリエイター
七野ワビせん(旧名・史群アル仙)
先生
マンガ家。23歳でデビュー後、アナログ一筋でマンガを描き続けている。
『いつか君を殺す前にやっておきたいエトセトラ』の作画を担当。
著書『史群アル仙作品集 今日の漫画』『我々は病んでいる!』『ハカセの失敗』など。
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文章にこだわった先でたどり着いた、推し作家との共演『いつか君を殺す前にやっておきたいエトセトラ』あまひらあすか先生インタビュー

あまひらあすか
先生
23歳でデビューしてから、10年以上アナログ作画を貫く七野ワビせん先生にインタビュー!
Webtoon読切『いつか君を殺す前にやっておきたいエトセトラ』で作画を担当するまでの経緯とは? アナログならではのこだわりも深掘りします。
「Webtoonってデジタルじゃないと無理?」「アナログで描き続けたい……」 そんな悩みを抱えるクリエイター必見!
ソラジマの担当編集者さんから、メールで連絡をいただいたのがきっかけです。「こういった原作があるのですが……」とご紹介いただき、作画を担当することになりました。
Webtoonに馴染みはありませんでしたが、もともと興味はすごくありました。「マンガの新しい形式だ」という認識はあったので、いつかは自分も向き合いたいと思っていたんです。
Youtubeマンガ動画もそうですが、最近マンガの多様性が爆発的に増えているように感じます。その中でもWebtoonは、多様性の先駆者という印象でした。
「マンガを愛するなら、Webtoonにもちゃんと向き合いなさい」と、マンガの神様に言われているような気がしました(笑)
あまひらさん原作の『いつか君を殺す前にやっておきたいエトセトラ』は、内側から強く湧き出るものがあって、すごく惹きつけられる作品だと感じました。
読んだ瞬間にキャラクターが頭の中で生き生きと動いてくれて……。僕のスタイルとも似ている部分が多かったんだと思います。

© 七野ワビせん / SORAJIMA
ジャンルというと悩んでしまいますが……ちょっと不思議な雰囲気の作品がオリジナルだと多い気がします。感情や雰囲気を重視していて、読む人の心に余韻を残す作品を作り出すのが好きです。
「僕のマンガのジャンルってなんだろう?」って自分でもよく考えていますが、強いて言うなら「僕の気持ちマンガ」かな。
得意な描写としては、「どこか少し現実からズレたようなお話」です。たとえば、犬が当たり前のように喋る……とか。日常の延長線上に不思議なことがある感じのお話です。
デビューしたのは23歳です。今は34歳なので、マンガ家として11年間活動し続けています。
初めてイラストやマンガを描くようになったのは2歳なので、実質32年間はアナログでマンガを描き続けていることになりますね。
パソコンで絵を描いたこともありますが、遊び程度です。お絵描きチャットで友達と一緒に描くくらいで。デジタルでマンガを完成させるに至った経験はほとんどありません。
私は手塚治虫先生を敬愛しているので、それが「マンガはアナログで描く!」という強い意識につながったんだと思います。小学校3~4年生の頃には、意識的にデジタルを避けて、アナログ一本で描くようになっていました。
実は僕、アナログの画材にはオタク的なこだわりがあるんです。
つけペンですと、タチカワ・ゼブラが国内2大メーカーだと思うんですが、絶対にタチカワのつけペンを使っています。ペン先が硬いので、筆圧が強い僕でも安定した線が描けるんです。
丸ペンとかぶらペンを使い分けるなど、描くものによって工夫もしています。

ペン先:キャラクターの輪郭などの主線…Gペン、背景や顔など…カブラペン
カケアミやZ、よごしなど…丸ペン
インク:ドクターマーチンブラックスター
絵の具:カラーインク、ホルベイン透明水彩
紙:B4原稿用紙(仕事)、マルマンS140スケッチブック(趣味)
など、こだわり抜かれた画材で七野先生のマンガは作られています。
はい。ちなみに、締め切りのギリギリまで、Webtoonの形式を強く意識しながら描こうとしていたんです。Webtoon用に縦に長い紙をフォーマットとして作ろうと模索したんですが……最終的には一番書き慣れている横読みマンガの方法を使うことにしました。
いつものB4サイズの紙にコマを描いて、それを切り取って、という流れで、アナログからデジタルへの変換をしてもらう方向にしたんです。

© 七野ワビせん / SORAJIMA
レイヤーのように分けられた七野ワビせん先生の原稿。アナログならではの良さと、デジタルのレイヤーという概念が融合していますね。普段から絵とセリフを別の紙に分けて描くことはあったので、制作自体はトレース台やいつもの画材を使ったおかげで、それほど苦労しませんでした。
ただ、今振り返ると「縦読みマンガのスタイルに引きずられてしまったかな?」という気持ちはあります。「失敗したらどうしよう」と、Webtoonという新しいスタイルへのチャレンジに対して、少しだけ怖気づいてしまいました。
ムラがなく、美しく仕上がっているのが印象的で、綺麗だと思いました!僕自身も色塗りは楽しくて大好きなんですが、デジタルの仕上がりは綺麗ですね。
アナログとデジタルが融合したことで、作品がより洗練された印象になりました。縦読みのフォーマットでスーッと視線が流れていく感じも、とても素敵でした。

© 七野ワビせん / SORAJIMA
僕の描いた原稿の「味」に合わせて綺麗に仕上げてくれて……。まるで学校の先生が、そっと見守ってくれているような感覚になりましたね。
ただ、ぼく自身はたくさん反省点も感じているんです。
あります。自分の作画に対して反省点が多すぎて、頭を抱えながら読み返しました(笑)
「もうちょっと頑張れたんじゃないかな」と思いながら、自分に対してツッコミを入れてしまって。「もっとこうできたはずだ」って、どうしても考えてしまうんですよね。
これは毎回のことなので、「当時の自分は頑張ったな」と思いながら読み返す気持ちも忘れないようにしています。
描いてみたいです!!
むしろ今まさに、ネームを見てもらおうと思っているところで。いくつか案が浮かんでいるので、しっかりとラストまでプロットを作り終えようと悩んでいる最中です。
その時はWebtoon用に縦型の紙を用意して、スムーズにマンガを描くための「自分ルール」として使いたいと思います。
アナログ派のクリエイターへのアドバイスとしては……「思い切って1秒たりともデジタルに触れずにいきましょう」です!
もちろん、デジタルをちょっと取り入れて……と工夫するのはアリです。でも、アナログが好きなら、作画やメインの工程は完全にアナログで行くべきだと思います。
アナログでマンガを描く人って今や絶滅危惧種みたいな存在なので……なくならないためにも、大事にしていきたい手法だと思っています。

© 七野ワビせん / SORAJIMA
そう感じます。デジタルで描く人たちと、フルアナログで描く人たちが異文化交流することで、素晴らしい作品が生まれたり、新しい発見があったりするんです。
だからこそ、フルアナログで頑張っている人たちは絶対に消えちゃいけない!一緒に頑張っていきましょう!
「アナログ作画は健康にも良いですよ! 画材を探しに出かけるのも楽しいですしね!」
そう笑顔で語る七野先生。
今後もWebtoonをはじめ、多様なマンガ表現に挑戦していくようです。唯一無二のこだわりと熱意でどんな作品を生み出すのか、ますます目が離せません!
「アナログでしか描いたことがないからWebtoonは難しそう……」
そんな不安を感じているなら、七野先生の挑戦が背中を押してくれるはず。アナログの強みを武器に、新たな表現の世界へ飛び込んでみませんか?
『いつか君を殺す前にやっておきたいエトセトラ』をチェック!
