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インタビュー
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Webtoon作家
本日のクリエイター
木村哲也
先生
マンガ家。神奈川県横須賀市出身。
ソラジマTOONにて読切Webtoon「ギリギリ横丁」をリリース。
代表作は『マムシ』『オーデュポンの祈り』など。
ある時期より生涯の趣味にしようとエレキギターを始める。
こちらの記事はもう読んだ?

エロと笑いが交差する世界!読切Webtoon『ギリギリ横丁』の裏側に迫る

木村哲也
先生
ページをめくる、横読みマンガの世界。
その魅力を知り尽くしてきた木村先生が、縦スクロールで読むWebtoonという新しい表現の舞台に挑戦しました。
初めての縦読み、スクロールで進む物語に戸惑いを感じながらも、挑戦を続けるうちに見えてきた新たな可能性と面白さ。
マンガ家として積み重ねてきた経験が、Webtoonという新ジャンルでどのように活かされるのか。木村先生の言葉から、マンガの未来を探っていきます。
本格的に描き始めたのは10代後半からですが、それ以前、子供の頃から少しずつ描いていましたね。
きっかけが何かあったというわけではなく、子供の頃から遊びの中で鉛筆でコマ割りして描いていた延長で、だんだん本格的になっていったという感じです。
20代くらいの時に、仕事としてやりたいという気持ちが芽生えて、そこから本腰を入れて描くようになりました。
誰かに憧れて真似をするというよりも、自分の作品を作りたいという気持ちが強かったですね。
実際僕がプロとしてお金をもらえるようになったのが、いわゆるエロマンガのジャンルです。それが20代半ばくらいだったんですけども、それ以前は本当にわけの分からないものを描いていましたね。

最初にWebtoonに触れたのは最近で、ソラジマさんのネーム作家募集に応募したのがきっかけでした。Webtoonというフォーマットがあると聞き、やったことがないので試しに応募してみようと思いました。
正直、最初は抵抗がありました。ずっと横読みのマンガを読んでいたので、こんなにスルスル読めちゃって大丈夫なのかなと感じました。指を動かすとすぐ先に行っちゃうのでなんかあんまりじっくり読んだ感じがなかったんですね。
今ではそのスピード感や読みやすさがすごい面白くなってきました。自分で描いたというのもありますけど。
作り方に関しては、他の方の作品を見ながら、『こう表現するのか』と勉強しつつ、Webtoonならではの面白さを発見していきました。
基本的なところとしては、縦にスクロールしていくのでカメラワークで言うところのパンダウンするような動きが多くなります。そのあたりを意識して取り入れた感じですかね。
あとは、コマや吹き出しを詰め込みすぎず、適度な間隔を空けるよう指摘され、それを意識するようになりました。
吹き出しの位置も、やっぱり最初は脇に寄せちゃうことが多かったので、真ん中に寄せていったりとか。このあたりは担当編集者さんからフィードバックをもらいながら学びました。
カメラワークや吹き出しの位置などを調整し、読みやすさを追求することが難しかったです。
1作描いてみてまだまだ自分の表現が未熟で物足りないと感じました。もっと多くの作品を描いて、Webtoonならではの様々な表現方法を追求できればと思っています。
Webtoonは分業されているケースが多いので、シナリオだけ書く人や絵を描く人、それぞれの役割で参加できるので、いろんな方が挑戦できるのが魅力だと思いますね。
アドバイスというほどではないですが、とりあえず始めてみて、誰かに見てもらって意見をもらうと良いと思います。特にWebtoonは、個人的に描くだけではなく、どこかに応募してみることが成長のきっかけになると思います。僕も3回目の応募でようやく連絡が来て、この形になりましたから、とにかく何でも挑戦してみることですね。
なので、まずはとにかく始めることです。上手い下手にこだわらず、やり始めなければ何も始まりません。描き出さないと進展しませんから、まずは一歩を踏み出すことが重要だと思います。
技術的には、先ほどお話ししたように、コマや吹き出しを詰め込みすぎないことを意識するのが良いと思います。僕自身も詰め込みすぎないように気をつけて描いていました。

最初にシナリオを書き出してから、それをどんどん削っていく形です。シナリオを練っているうちに、『こんなのどうだろう?』と浮かんできて、それをさらに膨らませていく感じですね。
『これはちょっと違うかな』と思うものも多いので、片っ端から出していく中で『これはいい』というものが出てくるイメージです。
あんまり腕組んで考えるような感じではないですね。
マンガもそうですが、映画や音楽、お芝居など、色んな表現媒体に触れるようにしています。
僕が子供の頃はマンガは『けしからんもの』とされていて、『マンガなんか読むな』と言われながら育ちました。その影響もあって、今でもマンガを高尚なものにはしたくないという気持ちがあります。世の中の役に立つためのマンガにしたくないというか、ただ楽しめるものでありたいと思っていますね。
広く『マンガがこうあるべき』とは言えないですが、僕自身としてはあまり上品すぎない、どちらかというと庶民的な存在であってほしいですね。例えば、マンガにすればわかりやすいからと説明に使われるようなマンガにはしたくないです。マンガはそれ自体が目的であって、何かの手段に使われるものではないと考えています。
伝えるというより、何か読者とつながるという感じでしょうか。例えば、性欲や食欲といったテーマは、読者と簡単に共感しやすいと思っているので、そういったものをよく描いています。
「読者に何かを伝える」というと大上段に振りかぶってしまう感じなので、そのような考え方はあまりしないですね。
目標は…難しいですね(笑)。その場その場で僕もギリギリでやってきて目の前のことを積み重ねてきた感じなので特に大きなものは考えていないですね。
強いて言えば、『ギリギリ横丁』もページの都合でまだ描き切れていないエピソードがあるので、それを描き続けたいですし、また、割とシンプルな短い小さなストーリーも描いていければと思います。

木村先生の『ギリギリ横丁』をチェック!
