ネーム

  • 中級

読者の視線を釘付け!webtoonの構図が変わる「広角」と「望遠」の使いこなし術

広角と望遠、使いこなせていますか?

webtoon制作において、読者を引き込む魅力的な構図作りは欠かせませんよね。その鍵を握るのが「広角」と「望遠」の知識です。「言葉は聞いたことあるけど、実はよく分かっていないかも…」 「もっと迫力のあるシーンを描きたい!」

そんなあなたのために、この記事では広角と望遠の基本的な知識から、webtoonで活かせる実践的なテクニックまで、分かりやすく解説します。レンズの効果を理解し、自在に使いこなせるようになれば、あなたのwebtoonはさらに魅力的になるはず。一緒に学んでいきましょう!

1.なぜレンズの知識が必要?人間の視覚と写真/イラストの違い

まず前提として、私たちが直接目で見ている世界と、イラストや写真で見ている世界は別のものとして認識する必要があります。

なぜでしょうか?

それは、写真やイラストが1つのレンズを通して、景色や被写体を平面的な画面や紙の上に投影しているからです。

一方、人間の目は2つのレンズ(両目)を通して景色を捉え、立体的な像として脳で直接処理しています。そのため、たとえ同じ景色であっても、写真やイラストで見るのと、直接目で見るのとでは、再現度に限界があり、どうしても違いが生まれるのです。

2.写真/イラストだからできる表現の可能性

人間の目とは異なる見え方をするからこそ、写真やイラスト、そしてwebtoonでは、独自の表現が可能になります。

例えば、広角レンズの効果を利用してキャラクターをダイナミックに見せたり、逆に望遠レンズの効果で背景を歪みなく大きく描写したり。特定の箇所だけを意図的に強調する、なんてこともできます。

これらのレンズ効果を理解し活用することで、人間の目では捉えられないような、印象的で迫力のある画面を作り出すことができるのです。

3.2つのレンズの違いを解説

広角レンズの特徴と効果

では、具体的に広角レンズと望遠レンズにはどのような違いがあるのでしょうか。まずは広角レンズから見ていきましょう。

  • 画角(写る範囲): 広い範囲を写せます。これにより、限られた画面サイズの中でも、空間の広がりを表現できます。

  • 遠近感(パース): レンズに近いものはより大きく、遠いものはより小さく写り、遠近感が強く表現されます。奥行きのあるダイナミックな構図を作りたい場合に効果的です。

  • デメリット: 画面の中央から離れる(端にいく)ほど、被写体が歪んで見えやすくなります。広い範囲を写そうとすればするほど、この歪みは大きくなる傾向があります。

望遠レンズの特徴と効果

次に望遠レンズの特徴です。広角レンズとは対照的な性質を持っています。

  • 画角(写る範囲): 狭い範囲を、まるで切り取るかのように写します。特定の対象に注目させたい時に有効です。

  • 遠近感(パース): 広角とは逆に、遠近感が圧縮され、あまり感じられない描写になります。遠くのものと近くのものの大きさの差が少なく見えるのが特徴です。

  • メリット: 風景や建物を歪みなく綺麗に見せたい場合や、状況を説明するような描写に適しています。 背景を大きく写し、その美しさを際立たせつつ、キャラクターに焦点を当てることも可能です。

  • デメリット: 遠近感が弱いため、人物を写すと平面的(のっぺりとした)な印象になり、魅力が損なわれる場合があります。どの程度の望遠効果を使うかは、バランスを見る必要があります。

【応用編】被写界深度と画角の関係

少し応用的な話になりますが、「被写界深度」もレンズの画角と関係があります。

画角が広い(広角)場合

ピントの合う範囲(被写界深度)が深くなりやすいです。手前から奥までピントが合ったように見え、遠近感をより強調する効果があります。

画角が狭い(望遠)場合

ピントの合う範囲(被写界深度)が浅くなりやすいです。ピントを合わせた対象以外がボケやすく、遠近感が圧縮された印象を与えます。

逆に画角が狭いとに被写界深度による距離の差が狭まるので遠近感が圧縮された状態として映し出されます。

4.作例で学ぶ!レンズ特性を活かしたwebtoon構図テクニック

レンズの特性を理解したところで、実際のwebtoon制作でどのように活かせるか、作例を見ていきましょう。

作例1:望遠効果で顔のドアップに迫力を!

キャラクターの顔を大きくアップで描く際、目元を大きく、顎にかけてシャープに見せる表現、よく見かけますよね。これは、望遠レンズの効果(手前のものが大きく、奥のものが小さく見える効果 ※正確には広角寄りや標準レンズでの近接撮影効果ですが、ここではパースによるデフォルメ効果として捉えます)を顔のパーツに応用し、迫力を出すテクニックです。

作例2:広角効果で空間をダイナミックに!

狭い廊下のような空間も、広角レンズの効果(場合によっては魚眼レンズのような効果も)を使って描くことで、空間に広がりを持たせることができます。さらに、背景の消失点(線が一点に集まる場所)をキャラクターの吹き出し付近に設定すれば、まるで集中線のような効果が生まれ、セリフに勢いを与えることも可能です。

作例3:縦長コマでの広角と望遠の合わせ技!

webtoonならではの縦長のコマでは、スペースが限られます。そんな時、武器は広角気味の効果で手前に大きく描き迫力を出しつつ、キャラクター自体は望遠気味の効果(パースをあまりつけない)で歪みなく描く、といった合わせ技が有効です。それぞれのレンズ効果の「良いところ」だけを組み合わせることで、限られたスペースでも魅力的な構図を作ることができます。これはwebtoonで非常によく見られるテクニックです。

5.まとめ:広角と望遠を制する者はwebtoon構図を制す!

今回は、webtoonの構図作りで役立つ広角レンズと望遠レンズの基礎知識について解説しました。

  • 人間の視覚とレンズを通した表現は違うことを理解する

  • 広角レンズは「広い範囲」「強い遠近感」「ダイナミックな表現」が得意

  • 望遠レンズは「狭い範囲を切り取る」「遠近感の圧縮」「歪みのない表現」が得意

  • それぞれのメリット・デメリットを理解し、シーンに合わせて使い分ける

  • webtoonならではの構図にも応用できる

これらの知識を意識するだけで、あなたの描くwebtoonの構図は格段にレベルアップするはずです。

難しく考えすぎず、まずは「このシーンは、もっと迫力を出したいから広角っぽくしてみようかな?」「この背景を綺麗に見せたいから望遠っぽく描いてみよう」といったように、楽しみながら試してみることが大切です。

ぜひ、あなたの作品にレンズの効果を取り入れて、読者を惹きつける魅力的な画面作りに挑戦してみてくださいね!応援しています!

Webtoon制作のお悩み、大募集!

制作中の疑問や、タテラボ!で取り上げてほしいテーマを募集しています。

お悩みを投稿する