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オノマトペ、どこに置いてる?Webtoonならではの「音の配置ルール」を徹底解説  

「音」をどこに置けばいいか、悩んでいませんか?

Webtoonには「S字に流れるように構図を作る」という基本ルールがありますが、大切なポイントはそれだけではありません。
特に、オノマトペ(書き文字)に代表される「音」の配置は、読者を物語に引き込む重要な演出であり、基本のS字とは異なる考え方が必要です。

縦読みならではの「音の配置ルール」をマスターすれば、ネームのクオリティアップは間違いありません。そこで今回は、Webtoonにおけるオノマトペの配置ルールを詳しく解説します。

1. オノマトペには2つの役割がある

オノマトペには、主に2つの役割があります。

  • 画面をカッコよく見せる「エフェクト」としての役割

  • キャラの感情や状況などの「情報」を読者に伝える役割

例をもとに考えてみましょう。

【引用】100の魔石の大賢者

この画像では、モンスターを斬る「ズガガ」という擬音をオノマトペとして使用していますが、文字の形を崩し、可読性よりも視覚的な迫力や勢いを重視しています。

このタイプのオノマトペは、画面全体のバランスや見栄えを意識して配置するのがポイントです。この例では、上から下へ「ズガガ」と並べることで攻撃の勢いを強調していますね。キャラやエフェクトも含めたジグザグの視線誘導も計算された、非常に参考になるコマです。

【引用】傷だらけ聖女より報復をこめて

こちらはどうでしょうか。先ほどと比べると、オノマトペが読みやすくなっています。これは「女の子が主人公の周りをうろついている」という情報を伝えるために、「うろうろ」というオノマトペを使っているからです。

このタイプは分かりやすさが重要なので、時系列や音源を踏まえてオノマトペを配置します。画像では、主人公の周囲に「うろうろ」という音を配置することで、「女の子はこのあたりを歩き回っている」と伝えています。

このように、オノマトペには役割があり、それぞれに適した配置のセオリーがあります。次の項目からは、よく使う種類別に配置ルールを見ていきましょう。

Point!
ただの擬音ではない!オノマトペの役割を理解しよう!

2. 文字の大きさで「距離感」を表現!

オノマトペで伝えられる情報の一つに、「音の距離感」があります。これを押さえておかないと、「この音はどこでどう鳴っているの?」と思われ、読者を混乱させてしまうかもしれません。

当たり前ですが、近い場所で鳴った音は大きく聞こえ、遠い場所では逆に小さく聞こえます。実際には音が鳴らないWebtoonでも、オノマトペの置き方次第でこういった距離感を表現できます。

【引用】帝国一の悪女に溺愛が止まりません!

ポイントは、文字の大きさです。

音源に近い場所では、太い文字を大きく配置して「近い音」であることを強調します。遠い場合は、逆に小さく細い文字を配置します。上の例はいずれも同じ作品からの引用ですが、音の距離感が大きく異なることが感じ取れるのではないでしょうか。

Point!
文字の使い方で音の「距離」を表現できる!

3. 衝撃を可視化するダイナミックな配置

爆発や打撃といった強い衝撃を強調したいシーンでは、オノマトペをエフェクトのように使い、よりダイナミックな画にします。

ポイントは、エネルギーの流れをオノマトペで視覚化することです。

上の例のように、衝撃の中心点から広がるように文字にパースをつけると、エネルギーが爆発する勢いを表現できます。手前に向かって文字が飛び出してくるようにパースをつければ、立体感が生まれ、衝撃が画面を飛び越えるような臨場感も演出できます。

また、文字に振動やブレの加工を施して、勢いを強調するのも有効です。

Point!
爆発や打撃は「放射状」でエネルギーの強さを見せる!

4. 環境音は画面全体に散らす

雨の音や街の喧騒といった環境音は、オノマトペを画面全体にパラパラと散らします。周囲から音が聞こえるイメージです。ただし、読者の視線を止めない視線誘導を妨げないように気をつけましょう。

【引用】100の魔石の大賢者

例のように、文字を散らしながらも、全体の流れは上から下へ向かう垂直のラインを意識します。読者にスムーズに読み進ませながら、風情のある環境音を感じてもらえるかがポイントです。

Point!
環境音は「ランダム」と「視線誘導」を両立させた配置を!

5. 音の軽さを表現する

服の衣擦れ、空を舞う羽毛、草むらの揺れ……これらの繊細な音を、爆発音と同じように配置してはいけません。先ほど音の距離について解説しましたが、今度は音の「軽さ」を考えてみましょう。

① 軽い音は「音源の近く」と「余白」を意識する

【引用】俺だけスーパーヒーロー

音の軽さを表現したい時は、音源のすぐ近くに配置するのが鉄則です。指先が触れる「チョン」であればキャラクターの指先、服がこすれる「カサッ」であれば服の裾、といった具合ですね。軽い音はピンポイントで鳴らし、読者の視線を音源に集中させるイメージです。

上の例はどうでしょうか。静かに武器を構える「スッ…」のオノマトペを武器の近くに配置しています。自然に音源へ視線誘導され、主人公が武器を突き付けられているピンチに目を向けさせています。画面を引き立てるエフェクトでありながら情報伝達も担う、一石二鳥の配置です。

また、余白を広く取る手法も有効です。周囲に何もないことで小さな音が際立ち、静寂の中での緊張感や、ハッとする「間」を演出できます。

② 角度やフォントにもこだわる

文字を置く場所だけでなく、文字の角度やフォントにもこだわりましょう。

【引用】俺だけスーパーヒーロー

文字の角度は水平や垂直を避け、斜めや曲線にすると効果的です。音の軽やかさや不安定さを表現できます。

フォントにもこだわってみましょう。極細のペンで書いたような繊細な線を意識してください。文字の終わりに「シュッ」と細く抜く処理を加えると、消え入りそうな音の質感を再現できます。

上の画像は、角度とフォントをうまく使い、キックを放つ直前の風切り音を表現している好例です。ぜひ参考にしてください。

Point!
軽い音は位置だけでなくフォントや角度も意識しよう!

6. 音の重さを表現する

軽い音の次は「重い音」です。人が地面に叩きつけられた衝突音や、ハンマーが振り下ろされる轟音は、読者の腹に響くような重さを演出したいところです。

重い音を表現するには、オノマトペを巨大な「面」として扱います。画面を圧迫するほどのイメージで、巨大な音を描いてみましょう。

【引用】2周目の大魔導士は近接魔法で無双する

プロの作品を参考に見てみましょう。地面に叩きつけられた「ドシャア」という音を画面の横幅いっぱいに大きく描くことで、轟音を表現しています。文字の端を画面の外へ逃がすように配置しているのもポイントです。

さらに、オノマトペを寝かせるように横書きにしていますよね。こうすることで、それまで流れるように動いていたスクロールが止まり、重い質感をより強く感じさせることができます。

Point!
重い音は画面を圧迫するイメージで置いてみよう!

7. まとめ

オノマトペを活用した「音の配置ルール」を解説してきました。

ポイントは、そのシーンの音がどのような種類かを把握することです。近いのか、遠いのか。軽いのか、重いのか。それさえ分かれば、この記事で紹介したルールを活用するだけで、伝わりやすさは大きく向上します。ぜひ参考にして、音で魅せるWebtoonに挑戦してみてください!

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