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「スピード感」を演出せよ!構図×効果線×描き文字でアクションを光らせる!

Webtoonにおけるアクションシーンの理想は、「読者がスクロールする指を止められず、どんどん読み進めてしまう」ほど夢中にさせることです。そんなアクション、描いてみたくなりませんか?

読者を夢中にさせるアクションには「スピード感」が欠かせません。Webtoonでスピード感を演出するには、コマ間の余白を狭くするのが手軽で効果的ですが、それ以外にも習得しておきたいテクニックがあります。

この記事では、緩急の「急」にあたるアクションシーンを魅力的に見せるネームの作り方や、効果線・描き文字といった視覚効果の使い方について解説します。

1.「1アクション1コマ」と「タテの見開き」の構図がスピード感を生み出す!

まずは、読んでいて気持ちのいい「急」を読者に体感させる構図の作り方を見ていきましょう。

①「1アクション1コマ」の原則と「縦の見開き」の活用

Webtoonのアクションシーンでは、「1つのアクションを1つのコマで描く」ことが基本中の基本です。

「殴る」→「相手が吹き飛ぶ」→「地面に激突する」という一連の動きを、それぞれ別のコマに分割します。これだけで読者は動きを追いやすくなり、自然とスピード感を感じやすくなるのです。

【引用】俺だけスーパーヒーロー

人気作『俺だけスーパーヒーロー』でも、「1コマ1アクション」を守ったアクションシーンが見られます。「殴る」「相手がダメージを受ける」「相手が吹き飛ぶ」といった各段階で1コマずつ使っているのがわかるでしょうか。途中でHPが減る演出を挟むことで、緩急をつけている点も参考になりますね。

また、Webtoonなら「タテの見開き」を使うのもおすすめ。落下やジャンプといった動きをスマホの画面いっぱいに縦長で表現すると、スクロールの勢いと相まって、よりダイナミックな印象を与えられます。

Point!
「1コマ1アクション」と「タテの見開き」は、アクション系Webtoonの基本にして最大の武器!

2.効果線で視覚的に訴える!

フルカラーのWebtoonでは、白黒の効果線がクッキリと見えます。効果線をうまく使えば、派手さとスピード感を両立できるのもWebtoonのだいご味です。

動きや勢いを強調したいときは、キャラクターの動きに合わせてシャープに引く「スピード線」と、注目させたいポイントに視線を集める「集中線」を使います。

効果線は、動きの方向性を意識して引くのがポイントです。「このキャラはどの方向に動いているのか?」を、効果線で読者に伝えましょう。スピード感のある動きを表現するなら、キャラや物体の動く向きとは逆方向に線を引くと効果的です。

【引用】『神の適合者〜ゴッド・オブ・インフェクテッド~』

上の画像のように、効果線とあわせてブレのあるエフェクト(モーションブラー)を加えるのも有効な手法です。よりダイナミックな動きを演出できるため、アクションシーンに迫力を出したいときは、積極的に試してみてください。

ただし、同じような効果線を多用すると、画面が単調になってしまいます。「集中線の量を増やす」「効果線の範囲を広げる」「線の太さで強弱をつける」などの工夫をして、ワンパターンにならないよう気をつけましょう。
なお、線に強弱をつける際は、画面の奥側を細く、手前を太くすると、奥行きが生まれ立体的な印象を与えられます。

Point!
効果線がはっきりと見えるのがWebtoonの強み!

3.描き文字でバトルに勢いをつける!

「シュバッ!」「ダダダッ!」などの擬音や、ちょっとしたセリフを文字で表現したものを「描き文字」といいます。マンガではあらゆる場面で使われる描き文字ですが、アクションシーンでも欠かせません。
アクションにぴったりな「勢いのある描き文字」が盛り込まれているかどうかで、そのシーンの印象はまったく変わってきます。

では、「勢いのある描き文字」とはどんなものかを見ていきましょう。

①アクション用の描き文字は「形」と「色」を工夫する!

描き文字は、形や大きさといったデザインを工夫することで、無限にイメージを操作できる奥深いテクニックです。

【引用】赤きマナの調停者(画像左) 【引用】天災的な神位級呪具職人(画像右)

アクションでは、力強さを表現したいときは太く寸胴な文字に、すばやさを強調したいときは細く鋭いデザインに使い分けましょう。
そのほか、柔らかいものは丸みを帯びた文字、硬いものは角ばった文字など、質感に合わせて工夫するのがポイントです。

また、フルカラーのWebtoonでは、描き文字の「色」にもこだわりたいところです。
重量感を出したい場面には明度の低い暗めの色(青、紫、赤、緑)を、軽快さを表したいときは明度の高い鮮やかな色(黄色、黄緑、水色、オレンジ)を使うことで、言語化しづらい「場面の質感」を直感的に伝えることができます。

ちなみに、暗い色は「重い色」、明るい色は「軽い色」とも呼ばれます。重量感には重い色、軽快さには軽い色――この関係を覚えておくと便利です。わかりづらい場合は、上画像のようにグレースケールに置き換えると色の重さがわかりやすくなります。

【引用】2周目の大魔導士は近接魔法で無双する

ここで、描き文字を効果的に活用している参考例を見てみましょう。剣を振るう効果音に細い描き文字を用いることで、スピード感を際立たせています。
描き文字を剣の軌跡と同じ青色にしている演出も、ぜひ覚えておきたいテクニックです。これにより描き文字がエフェクトのように機能し、アクションシーンと一体化しています。描き文字が画面の邪魔にならず、スクロールを妨げないよう工夫されているのです。

Point!
描き文字のデザインは「この効果音で何を感じさせたいか?」で選ぶ!

②描き文字は最適な「音」を選ぼう

あなたは銃を撃つシーンで、「バンッ」と「パンッ」どちらの効果音を選びますか?
どちらも正解ですが、「なんとなく」で選んではいけません。

濁点(゛)は音の大きさや動作の強さを、半濁点(゜)は破裂感や軽快さを表現します。「バンッ」はライフルのような大きな銃、「パンッ」はハンドガンのような小さな銃……というイメージです。同じような擬音でも、濁点か半濁点かで読者の印象は大きく変わります。

そのほか、促音(っ・ッ)を使えば、詰まり感や途切れを強調できます。また、同じ音でも、ひらがなよりカタカナのほうが鋭さを感じさせます。描き文字は実際には音を出さなくても、読者の頭の中では確かにその音が鳴っているのです。イメージの音とズレない音選びを心掛けてください。

Point!
描き文字の音は、しっかりした理由をつけて選ぶべし!

③「情報を持つ文章」と「エフェクト」を使い分ける

描き文字には、「読者に意味を伝える情報型」と、「演出に特化したエフェクト型」の2種類があります。

情報型の描き文字は、読者に「意味を持つ言葉」としてしっかり読ませる必要があります。対して、エフェクト型は演出の一部であり、文字として明確に読まれる必要はありません。

この2つを混同すると、読者は「どれを読まなければならないのか?」と混乱してしまいます。しっかり区別しましょう。

【引用】神の適合者〜ゴッド・オブ・インフェクテッド〜

「情報を持つ描き文字」の具体例をご紹介します。何かを掴んだこと意味する「ガシッ」を差し込むことで「この男は不気味な手に掴まれた」と補足をしています。

スピード感を重視したアクションシーンでは、セリフやモノローグで説明を加えるのが難しいもの。こうした「情報を持つ描き文字」を使えば、テンポを崩すことなく読者に必要な情報を届けられます。

【引用】神の適合者〜ゴッド・オブ・インフェクテッド〜

次に、「エフェクトとして使われる描き文字」の例を見てみましょう。効果線に沿うように描き文字が配置されており、一目で迫力が伝わってきますね。描き文字がモーションブラーと連動している点も非常に参考になります。
エフェクトとして描き文字を使う際は、他の演出効果とのバランスにも気を配りましょう。

Point!
描き文字が持つ「情報」に注意を払おう!

④描き文字は配置にもひと工夫を

描き文字は、その音が発生している場所に配置するのが基本です。キャラが殴った箇所に「ドカッ」、すばやい動きには「ビュッ」「バッ」など、動作に合わせて描き文字を配置するイメージです。

【引用】神の適合者〜ゴッド・オブ・インフェクテッド〜

上の画像のように、衝撃の中心から放たれるように描き文字を配置すれば、絵の邪魔をせず、洗練された印象を与えられます。

さらに、アクションの中心やキャラクターの動きの軌跡に沿って描き文字を配置することも重要です。視線があちこちに飛ばず、読者が自然な流れで読み進められます。特にWebtoonでは、縦方向に沿って描き文字やエフェクトを配置すればスクロールと連動し、読みやすさが格段に向上しますよ。

Point!
書き文字を「どこ」に置くかで読みやすさは劇的に変わる!

4.まとめ

構図、効果線、オノマトペ――この3つのテクニックを意識するだけで、読者が感じる「スピード感」は劇的に変わります。

この記事で紹介したテクニックを参考に、読者が夢中でスクロールを止められなくなるような、スピード感あふれるアクションシーンを演出してみてください!

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