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パンクロック漫画賞大賞の衝撃作!”描きたい”を詰め込んだ『新生(しんせい)』のさかせな先生にインタビュー

本日のクリエイター

さかせな

先生

三重県出身。
ソラジマTOONにて読切Webtoon『新生(しんせい)』をリリース。
アシスタントを長年務めたのちにWebtoonに出会う。
タバコ、お酒、映画鑑賞が生きがい。

「描きたいマンガも描けないこんな世界じゃ」

挑戦的なキャッチコピーとともにソラジマで開催された『パンクロック漫画賞』。

今回は見事大賞を受賞した『新生(しんせい)』のクリエイター・さかせな先生に直撃インタビューしてきました!

先生がWebtoonに挑んだ理由や創作中に感じた魅力、こだわりの表現などをたっぷりと解説します。

”自己表現”ド直球なコンテスト『パンクロック漫画賞』に応募しようと思ったきっかけ

――『パンクロック漫画賞』の大賞受賞おめでとうございます!賞に応募しようと思ったきっかけを教えてください。

ちょうど書き上がったときに、どこかコンテストに応募しようと思って探したら、ちょうど『パンクロック漫画賞』があったんです。内容を見ると自分の作品に合っていると感じたので、応募しました。

最初は、どこに送るか……などは考えず、自分の描きたいように描いた作品です。

――「受賞するぞ!」という意気込みや、「受賞するかもしれない」という期待はありましたか?

『新生(しんせい)』は「とにかく自分が描きたいものを描く!」という作品でしたし、他のWebtoon作品と違って線も荒いので……。受賞できるとは思っていませんでした。驚きです。

Webtoonに触れたのはいつ?さかせな先生とWebtoonとの出会い

――賞に応募する前から、Webtoon作品を何度か描かれた経験がありますか?

横読みマンガのアシスタントを長年務めたのち、2年前にWebtoon制作会社に入社して、初めてWebtoonに携わりました。具体的には、ネームを終えた後、彩色を手伝ったり、空いた時間に他の制作に入ったりしていました。

会社では一通りの工程に携わり、Webtoon制作のプロセスを学びました。

――では、ご自身で最初から最後まで描き切ったWebtoonは『新生(しんせい)』が初めて、と……?

そうです。これまでは分担してWebtoon制作をしていましたし、”Webtoon=分担するもの”だと思っていたので……。

自分のストーリーを最後まで描き上げるのは、とても達成感のある経験でした。

複数の世界観の融合が特徴的な本作。モチーフは映画!?

――『新生(しんせい)』は百姓の村が地球外生命体に襲われ、村人たちが……という、時代劇とSFの異色の組み合わせですよね。インスピレーションを受けたものはありますか?

自分が時代劇や80年代のSFホラー映画が好き、というのが大きく影響しています。時代劇ですと、『雨月物語』という昔のモノクロ映画が好きで。80年代SFホラーだと、『エイリアン(79年)』『遊星からの物体X』などです。

村人たちがエイリアンに捕らわれてドロドロになっているシーンは、『エイリアン』のボツシーンをオマージュしています。

――地球外生命体のモチーフが虫だけでなく植物のようにも見えるのですが、そちらも映画からヒントを得たのでしょうか?

植物が……というのは『リトルショップ・オブ・ホラーズ』が元ですね。顔が割れる演出は、まさに『遊星からの物体X』です。

――本作の軸となるメッセージはありますか?

好きなもの(時代劇モノクロ映画・80年代SFホラー映画など)を組み合わせたら、どんな作品になるだろう?と、自分でも未知数の挑戦でした。

異なるジャンルを組み合わせることで、結果的に大賞受賞に至った……という感じなので、本当に「とにかく好きなものを描いてやるぞ」という気持ちが軸ですね。

「他のWebtoonとは違う」とさかせな先生が感じる『新生(しんせい)』の独特のタッチ

――『新生(しんせい)』は勢いや力強さのあるタッチが印象的だったのですが、どのような意識で描かれましたか?

シャープペンシルで原稿に描きこんでいるんです。それをスキャナーで取り込んで、Webtoonらしく色をつけて……という手順です。すべてデジタルで描くのではなく、アナログから描き始めています。

――だから、まるで筆で描いたような強弱があったのですね!

そうかもしれません。自分で色塗りまですべておこなうので、「線を閉じる」「線を綺麗に」という点に縛られず、自由に描きました。これまで「きっちり描くこと」を意識しながら制作に携わっていた反動かもしれません(笑)

スピード線も、ほとんど定規を使わずに手の勢いだけでザッ!と描いているんです。

横読みマンガではなくWebtoonだからこそ表現できたこと&難しかったこと

――初めてのWebtoon作品で初受賞ということですが、「ここが横読みマンガと違って面白い!」と感じたWebtoonの魅力はなんでしょうか?

カラーマンガということで、「色で激しい感じを出す」のがWebtoonならではの面白さだと思いました。

私の作品はとてもベタ(黒く塗りつぶす部分)が多いのですが、着彩することで背景と人物たちとのコントラストを作り出せて、結果的に良い描写ができました。

また、スクロールして読むというのも新鮮だったので、ワクワク感がありました。

(闇から湧き出るように現れる侵略者たち……。底知れぬ恐怖を感じさせるシーンは、ベタ塗りが多い画風だからこそ表現できたものなのかもしれません。)※ポイント解説としての扱いにしたいです。

――なるほど…。ただやはり、カラーマンガ初挑戦となると、メリットもある反面で着彩が課題になった面もあるのでは?

確かに、色の濃淡やグラデーション、どの色を使うか……など、迷う点も多かったですね(笑)

ただ元の線を薄くするといった調整ができるので、表現の幅はとても広がったと思います。

――他にも難しかった描写はありましたか?もともと苦手だった描写でも構いません。

実はグロテスクな描写があまり得意ではないんです。内臓を描いても、以前「プラスチックのようだ」と言われたことがありまして……。

ただ『新生(しんせい)』はカラーだからこそ、虫の大群を引き立たせたり、目立つ色を使ったりと、他のモチーフに埋もれない描写ができました。

(虫型エイリアンに村人が侵食されるシーンについて、筆者が「思わず顔じゅうの穴を塞ぎたくなりました」と伝えると、さかせな先生は「嬉しい感想です!」と喜んでおられました。さすがSFホラー好きですね……!)※ポイント解説としての扱い

今後もWebtoonを続けると語るさかせな先生の創作意欲

――これからもWebtoon次回作の予定はありますか?

既存の横読みマンガや横読み用のネームがあるので、それを縦読み形式として再構築したいと考えています。

すべてが納得のいく作品になるとは思っていませんが、今回のようにぴったり点と点が集まって一つの作品になる……という仕上がりを目指してチャレンジします。「面白がってくれる人がいれば」の精神で描きます。

――Webtoonクリエイターを目指す人たちへ応援メッセージをください!

自分の好きなものを、とにかく自由に表現することを大事にしてほしいですね。「自分なりに一生懸命やってみよう!」という姿勢が、作品を作るにあたってとても大切だと思います。他人の意見や型にはまることより、自己表現を優先した結果の受賞なので、なおさらそう感じます。

また、横読みマンガしか描いたことがない人も、ぜひ縦読み形式に挑戦してみてほしいですね!新しい発見がありますので、ワクワクしますよ。

さかせな先生の大賞受賞作『新生(しんせい)』はソラジマTOONで公開中です。ぜひご覧ください!

▼あらすじ
ときは戦国時代。 夜空を切り裂く、巨大な”核”の正体はーー

さかせな先生の大賞受賞作『新生(しんせい)』をチェック!

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