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インタビュー
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Webtoon作家
暗闇の廊下の奥、クローゼットのわずかな隙間、ベッドの下……。そして、街灯が不気味に点滅する深夜の人気(ひとけ)のない道。
そんな場面で、思わず背筋がゾクッとした経験はありませんか?
子どもの頃だけでなく、大人になってからも、「怖い」と感じる瞬間が私たちの心を静かに支配することがあります。「恐怖」は日常の陰に潜み、ふとした瞬間に姿を現します。それは私たちに何を語りかけているのでしょうか?
今回、『ソラジマTOON』で活躍するホラー作品のWebtoonクリエイター4名に、彼らが創作に込める「恐怖の原点」とは何かを伺いました。その深淵に迫ります。
また、作品に取り入れたインスピレーションや「怖い」と思う象徴についてだけでなく、次回作への展望にも話が及びました!

江中実先生
掲載中のホラー作品:『金魚姫』『パラサイト・ラブ』小学生の時に読んでいた月刊誌『なかよし』で、夏にホラー特集をやっており、その中でいくつもホラーの読み切り漫画を読みました。題名は思い出せないのですが……。印象に残った話はどれも「かわいい絵柄なのに実はホラー」とか「怖い人が実は優しくて、優しそうに見えていた人が怖い」などといった、ギャップのある話でした。
なので、私もギャップを作れるように意識をしています。「かわいい男の子が実は……」とか、「ほのぼの恋愛だったのに実は……」というような話を作るようにしていたら、自然とホラー作品になりました。
(なお、江中実先生はとても怖がりな性格だそう。怖がりだからこそ、日常的な恐怖に敏感で、「どうして怖いと思うんだろう?」と考えを深めるようになったそうです。)※補足ポイントとして入れたいです。
私にとっての「恐怖」とは、【予想を超えた変化】かなと思いました。
こうなっていくかな?と想像した以上の暗くて恐ろしい変化があれば、それは「とても怖い」と感じる対象だと思っています。
私は生物が好きなので、生き物の生態からヒントを得ることが多いです。例えば、完全変態の昆虫などは、姿や形態が大きく変わるので、化け物として物語に直接落とし込んでも楽しいし、人間の成長と合わせたら子どもから大人への成長のモチーフにもできます。「変化」から、私は強いインスピレーションを受けていますね。
他にも、雷、石、星、天候など自然にあるものをテーマにして、そこに生死や愛を織り交ぜて作るのが好きです。なので、日ごろから直接自然を目にするようにしたり、生物系の番組を見たりするようにしています。
ファンタジーや恋愛、ハッピーエンドなど、まだまだ自分がやったことのないジャンルをやってみたいです!
SFも好きなので、縦読みでSFの読み切りはいつか必ずやってみたいと思っています。
ありがとうございました!
江中実先生の読み切りホラー作品『金魚姫』『パラサイト・ラブ』は、ソラジマTOONにて公開中です!

秋巴先生
掲載中のホラー作品:『エイジノホコラ』映画だと『仄暗い水の底から』『アナベル』などが好きです。日常生活を徐々に見えない何かに蝕まれていく、というシチュエーションが好きですね。
特に『仄暗い水の底から』では、娘だと思って守っていたものが実は……という衝撃のシーンが印象に残っています。
「恐怖」そのもの、根源を強いて挙げるなら、【日常が蝕まれ壊されること】です。
「原点」として挙げた2作品とも、ホラー展開は自分の家の中で起こる出来事ばかり。本来、家の中は安心できる場所のはずなのに、怪奇現象のせいで休める場所になっていないのは、精神的にだいぶ追い詰められると思います。
怪異のもとを辿っていくと「人間が諸悪の根源( 恐怖を作り出した根源)」だった……というような作品の展開が好きで、現実世界もだいたいそうなのかな、と。作品で言うと、『残穢』や『近畿地方のとある場所について』がそうだと思います。
ホラーとミステリーの融合が面白いなと思っていて、最終的には「人間って怖いね」というオチだとしても、そこに行くまでの過程(ミステリー)をいかに盛り上げるかを作品の参考にしています。
「怖い」だけで終わるのではなく、真相に迫ってからどう解決していくのかどう生きていくのかも重要だと思っているので、今後はそうした点もヒントとして重視しながら、キャラクターの性格や周りの人間の掘り下げを大事に作っていけたらなと思います。
東野圭吾作品や『羊たちの沈黙』などの映画作品も好きなので、シンプルにミステリーやサイコホラーを描くのも面白そうだなと思っています。
ありがとうございました!
秋巴先生の読み切りホラー作品『エイジノホコラ』は、ソラジマTOONにて公開中です!

萌黄先生
掲載中のホラー作品:『闇落ちのベストセラー』10代の頃に大好きだったオムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』は、印象に残っているシーンが多くあり、自分が作りたい作品の雰囲気の「原点」になっています。特にどのエピソードというわけでなくて、ドラマ全体を通しての世界観を参考にしています。
現実の世界に奇妙な出来事が起こったり、不思議なことが紛れ込んだりしているような……。「ひょっとしたら自分の身にも起こりえるのではないか?」と、見終わった後もつい不気味な想像を膨らませてしまう感覚が好きでした。
また、怪談を聞くこともとても好きで、物語のインスピレーションの多くは怪談ライブや怪談番組で話されるお話から着想を得ています。その中でもレンタル彼女をしていた女子大生が経験した「呪い」にまつわる怪談が、とても印象に残っています。
奇妙な展開のつじつまが合っていく気持ちよさと、悪意を持って動いている側の真意がわかっていく恐怖感がとてもたまらなく、自分の作品でも読者の方々にこのような感覚を味わってもらうことは一つの目標になっています。
「自分が信じていたものや疑いようのなかったものが、急に全く別の存在であった」と気づく。そういう瞬間が、私の思い描く「恐怖」そのものかなと思います。
心霊現象であったり、事件・事故への遭遇であったり……。恐怖体験というものは得てして、その瞬間は疑問に思う程度で、別のことに夢中で重要視していないことさえある気がします。 「いいご近所さんだと思っていた」「私への好意と思っていた」「ちょっと変わった人だなと思っただけ」「ただの物音と思った」……。しかし、その後にふと、実はあの真実はそういうことだったのではないかと気づいた時が最も背筋が凍ると思うんです。
私の作品の作り方として、一つのシーンやイメージ・絵から着想を得て膨らませるというのがあります。映画・ドラマ・アニメなど、映像作品で印象に残ったものを使うことが多いです。 そこに登場している人物の設定やシチュエーションを自分なりに考えて、ストーリーにしていく、という感じです。たまに音楽からインスピレーションを得ることもありますよ。
絵や演出についてはアニメを参考にすることが多いです。特に時間経過の演出、緩急をつけたい時の演出などはアニメを参考にすると、読んでいる時に映像が頭に浮かぶようなWebtoon作品になると思っています。
実は、ほのぼのとしたファンタジー作品を制作中です。前作の「闇落ちベストセラー」とは真逆のような作品です(笑)
バトルの入る少年漫画も描いてみたいと思っています。
ありがとうございました!
萌黄先生の読み切りホラー作品『闇落ちのベストセラー』は、ソラジマTOONにて公開中です!

倭田佳奈先生
掲載中のホラー作品:『電話ボックスの幽霊』読み切り作品『電話ボックスの幽霊』を思いついたのは、元々怪談の中でも特に心霊スポット物が好きだったからです。それが「原点」ですね。
また、『オカルトエンタメ大学』というYoutubeチャンネルで、「本来心霊スポットになり得るエピソードの無い場所でも、雰囲気が良ければ誰かが話をでっちあげ心霊スポットとして流布してしまう場合がある」という話を聞いたのも「原点」です。
確かに小学生の頃はみんな、「何もない畑の小屋に、昔殺人鬼がいた」とかいう話をしていたな、と。
恐怖だと感じていて、なおかつ好きなことは【はっきりと怖い場所だと示されている場所で怖い事が起きる】というシチュエーションです。
限られた場所で事が起こる箱庭的な状況に恐怖を感じますし、惹かれます。2ちゃんねるの洒落怖を知ってからスポット物が一番面白いなと思い始めたので、かれこれ10年前になりますね。
作品づくりのヒントは、自分でお題を決めたり、目に付いた物を元に考えることが多いです。その時車で走っている道の景色や雰囲気を見て思いついたり、湯たんぽをお題にして考えます。
その後で、ギャグにするかシリアスにするかを決める……といった作り方をしています。
今後挑戦したいジャンルは、悪役令嬢ものです。すでに一つ考えているので、ぜひそれを描き上げてみたいです。
ありがとうございました!
倭田佳奈先生の読み切りホラー作品『電話ボックスの幽霊』は、ソラジマTOONにて公開中です!
今回、ホラーWebtoonクリエイター4名の協力を得て、恐怖の「原点」とは?という深い問いに迫りました。誰もがそれぞれに違う「怖さ」を抱えているからこそ、恐怖は形を変えながら、私たちの周囲で静かに息づいています。
次に本当の恐怖があなたを襲うのは、もしかしたら明日――あるいは、この瞬間かもしれません。
冷たい汗が頬を伝うような物語を体験したいなら、今すぐ『ソラジマTOON』を覗いてみてください。あなたの知らない新たな恐怖が、そこで待ち構えています。
