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インタビュー
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Webtoon作家
本日のクリエイター
堀田いも
先生
2023年からオリジナル作品を描き始める。
『5秒でキュンするタテ読み漫画コンテスト』オフィス編で大賞を受賞。
Webtoonのネーム経験はあるが、原稿完成まで手がけたのは本コンテストが初めて。
猛烈に「キュン」を感じたい!
そんな気持ちになることはありませんか?
ソラジマでは、そんな読者の要望を満たす作家さんを発掘すべく、『5秒でキュンするタテ読み漫画コンテスト』を開催しています。
今回は、その第一弾、オフィス編で大賞を受賞した堀田いも先生と、担当編集者であるMさんにインタビュー。
コンテスト応募作品のつくり方や、審査基準など、気になるポイントをお聞きしました!
堀田いも先生:素直に嬉しかったですが、どちらかといえばびっくりのほうが大きかったですね。
挑戦の気持ちで応募したので、まさか賞をいただけるとは思っていませんでした。実は、コンテストへの応募自体が初めてだったので。
堀田いも先生:Xに、ソラジマのコンテスト担当者の方からDMをいただいたのがきっかけです。私が描いた過去の創作を目にして声をかけてくださったようで、そのときに初めて「こんなコンテストがあるんだ!」と知りました。
10コマ以内という規定があったので、初めての挑戦にはちょうどよい長さだと感じて、応募しました。
堀田いも先生:これまで、他社でWebtoonのネームを担当したことがあります。自分で一から原稿完成までをつくったのは今回が初めてです。
横読みのマンガに関してもお仕事として描いていたわけではなく、趣味の範囲で同人誌などを描いていました。二次創作で本にしはじめたのが五年ほど前、オリジナル作品を描きはじめたのは、2年ほど前からですね。
堀田いも先生:私はテーマに沿ってストーリーやキャラクターを展開させていくので、ある程度テーマが絞られていて、作品の中で見せたいものが限定されているほうが、目標が明確になって描きやすいですね。
すでに脳内にストーリーなどのストックがたくさんある方は、オールジャンルコンテストのほうがつくりやすいのかもしれません。
今回はとくに、「10コマ以内」という条件もあったので、コンテストに合わせて作品をつくる、というつくり方が合っていたのではないかと思います。
堀田いも先生:そうですね。最初、コンテスト概要を見たときは「これならできるかも?」と思って描きはじめたのですが、実際に描いて見ると10コマに収めるのがめちゃめちゃ大変で……(笑)
本当は、登場人物2人のパーソナルな部分や、ストーリーの前後関係も入れたいなと思ったのですが、それを入れてしまうと、それだけで10コマ超えてしまうんですよ。
これは、私のマンガに対する好みを優先することで解決できたかなと感じています。
最終的に「好きだ」「愛してる」などの明確な言葉につなげるよりも、日常の些細な出来事でときめきを感じられるストーリーが好きなので、そういったやりとりを主軸にしました。
堀田いも先生:実は最初、主人公が後輩の男の子に「仕事で疲れているところにお菓子をもらって嬉しかった」というあたりにキュンのポイントを持っていくことだけを考えていたのですが、「もしかしたらここだけだと弱いかな?」と感じて、後輩のセリフや、それに対する主人公の心情、エピローグ的に後輩の心情を入れてキュンのポイントを追加しました。
読んでくださっている方に何が刺さるかわからないから、と追加したのですが、あとから「好評だった」というお言葉をもらってありがたかったですね。
編集者Mさん:堀田先生は、10コマの中で、多くの人がキュンとする感覚と先生の独自性を融合されていました。
やはり10コマという短いストーリーなので、壁ドンなど、いわゆる「キュンの定型」を描いて送ってくださる方も多かったです。やっぱり素敵ですし面白いのですが、堀田先生の作品はお菓子を通した何気ないやりとりで、「見たことはないけれど誰もがキュンとする」という切り口でつくられていたのが印象的です。
また、オフィスというシーンをマンガとして“おいしく”調理してくださっていると感じました。
堀田いも先生:まず、オフィスで起こりうるシチュエーションをいくつか考えて、その中からある程度現実的なものを選んで、会話の流れを組み立てていきました。「この会話の感じなら、キャラクターはこんな子がいいかな?」と、芋づる式につくっていった感じですね。
実はオフィス経験がなくて、実際のオフィスがどんな感じなのかわからず、マンガからの知識に頼ってつくっていました(笑)
堀田いも先生:ソラジマはネームコンテストなども多いと思うのですが、私としては完成原稿のほうが安心して応募できました。
ネームだと、どこまで書き込んだらよいのか迷ってしまい、コンテストの結果を見て「やっぱりもう少し書き込めばよかったかな、削ればよかったかな」と考えてしまいそうなので。
完成原稿であれば、自分が思う完成の状態で出せるので、指標としてわかりやすいですね。

編集者Mさん:まず、短いシーンでしっかりと盛り上がりをつくっていただけているかどうかの脚本、ネーム技術を見させていただいています。これに加えて、ストーリーに合わせた作画、キャラクターデザインに長けているかどうかも審査のポイントでした。
そして、完成原稿だからこその大きなポイントは、最終的な完成度の高さですね。着彩技術や仕上げの演出なども見させていただきました。
もちろん、ネームコンテストと同じく、ストーリーなども重要です。
今回のコンテストの審査は、「キャラクターたちの今後を見たくなるかどうか」という部分も重視しました。堀田先生の作品は、短いやりとりの中でキャラクター同士の関係性がよく伝わってきて、「この2人のこれからを見届けたい」という感情が湧いてきました。
同じように、受賞された方々は、10コマという短い中でも読みづらさがなく、“ちゃんと面白い”んですよね。
編集者Mさん:豊かな観察眼をお持ちの作家さまと一緒につくってみたいと思うことが多いです。
コンテストに限らず、作品のテーマをしっかりと落とし込んでくださる方や、人物背景を考えて、キャラクターに細かいディテールを落とし込んでくれる方も魅力的な作家さまだと思います。
あとは、作品をつくる上で、何かの技術に光るものを感じる方も。
線画がお上手だったり、ネームが得意だったりという部分を見つけて、ソラジマが従来やっている分業制で制作する作品にお声がけすることがあります。
堀田いも先生:まだ頭の中が、横読みマンガのコマ割りのままな部分があって、縦スクロールのコマを割っていくという作業に苦労している部分がありますね。
自分のコマ割りを見て「まだ少し堅い感じがあるかな」と感じることがあるので、コマの中で引きやアップで緩急をつけることを意識しています。
自分自身がWebtoonを描きはじめたことで、これまで何気なく読んでいたWebtoonのロマンスファンタジー作品などに対して「どうやったらこのコマ割りや描写が思いつくんだろう」と研究するようになりました。
楽しかったことは、着彩ですね。
横読み漫画を描いていると、カラーイラストを制作する機会はあってもマンガの中身自体はほとんどモノクロなので。
自分の描いた作品ながら、「カラーだとこんなに華やかになるんだ!」という驚きがありました。大変でしたが、やりごたえはありましたね。
ただ、どの程度着彩すればよいのか?という部分は常に悩みながらやっていた記憶があります。あまりやりすぎると、ストーリーとして情報が入ってきづらくなりますし、背景と人物の着彩の具合にギャップがありすぎると違和感があるし……と色々バランスを考えるのが難しいポイントでした。
堀田いも先生:読みやすさと、目を惹く華やかさでしょうか。
縦にスクロールして読むスタイルなので、どの順番で読めばよいのかという進行に迷わず、普段マンガをあまり読まない方でも入っていきやすいのではないかなと思います。
また、カラーでストーリーがイメージしやすいのも大きな魅力ですよね。
自分がWebtoonを描いてみて、魅力に感じたポイントもあります。
今回の私の作品ではあまり取り入れていないのですが、Webtoonはいわゆる「コマ枠がないコマ」というのがあるんですよね。この手法を使うことで、イラストのようにダイナミックに見せるなどの表現もできるのではないかなと思っています。

堀田いも先生:私はやはり少女漫画が好きなので、現代恋愛もの、ロマンスファンタジーなどジャンルにかかわらず、少女漫画っぽい描写ができる作品をやりたいと思っています。
今回と同じような現代恋愛ものであれば、学生もののストーリーを考えるのも好きです。ロマンスファンタジーの場合は、現代少女漫画に近い雰囲気で作品をつくってみたいですね。
今はさまざまな作品に挑戦し、自分の中に取り入れられるものを次々取り入れて、ほかの作品に還元してくという動きができればと思っています。
編集者Mさん:少しでもWebtoonをやってみたいなと思ったら、まずはぜひソラジマでやってほしい!と思っています。
未経験でもチャレンジしやすい環境なので、気軽に応募していただきたいですね。
まだ、一から十まですべての工程を自分で完成させる自信がないという方でも、ネームや線画、着彩など、各工程で得意なものがあれば、まずはそのスキルでお仕事をすることもできます。自分のどこに光るポイントがあるのか判断が難しいという方も、一度腕試しの感覚で送っていただけると嬉しいです。
堀田いも先生:やりたいという気持ちがあるなら、とにかく挑戦してみる、ということが大事なのかなと思っています。
コンテストを見つけたり、お声がけいただいたり、何かのタイミングでやってみたいことに触れる機会があったら、まずはやってみる!ですね。
やっていく上で大変なことや壁になることは出てくると思うのですが、「悩みも前進」と捉えて頑張っていると、私のように、予期せぬ嬉しい結果を得られることにもつながるのではと感じています。
堀田いも先生のコンテスト受賞作をチェック!
