


線画
初級
Webtoonで最も大切なのは、何よりも「わかりやすさ」です。とくにキャラクターの顔は、瞬時に見分けがつかなければ読者が混乱してしまいます。
そのキャラクターが青年なのか子どもなのか、強そうなのかひ弱なのか——こうした情報がすぐに伝わらないと、読者は読み進めてくれません。キャラクターの属性に応じた顔の描き分けは、地味ながら重要なテクニックといえるでしょう。
この記事では、老人に刻まれたシワから子どもの柔らかな頬まで、男キャラクターの顔を属性別に描き分ける方法を解説します。フルカラーのWebtoonならではのテクニックも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、人間の顔の基本的なバランスを確認しておきましょう。描き分けのポイントを理解していても、土台となる顔の形やパーツの配置が崩れていては意味がありません。
顔の基本的な描き方を画像にまとめましたので、「もうわかっているよ」という方も、この機会に復習してみてください。

もちろん、実際の連載作品すべてがこのバランスを厳守しているわけではありません。好みに応じてパーツの位置や大きさを調整しても構いませんが、基本から離れすぎると荒唐無稽な顔になってしまう恐れがあります。
基礎があるからこそ応用が活きる——この点を忘れないようにしましょう。
Point!
標準的な顔のバランスを正しく理解しよう!
一般的な男性の顔は、基本の顔バランスに目や鼻、眉毛をそのまま当てはめたものです。現実の人体に即した顔立ちになるため、読者にとって非常に見やすいといえます。
ただし、基本に忠実なぶん、個性に欠けた印象になりがちです。いわゆる「モブ顔」になりやすく、メインキャラクターには不向きかもしれません。

Point!
基本に忠実すぎる顔は地味な印象なので注意!
人の顔が年齢によって変化するのは、誰もが感覚的に理解していることですよね。ただし、Webtoonに落とし込む際は感覚ではなく理屈で年齢の変化を捉える必要があります。
ここからは、年齢に応じて具体的に顔のどのパーツをどう描き分ければいいかを見ていきましょう。
子どもっぽい顔の特徴は、「眉から下が短く、頭が相対的に大きい」点です。とくに顎の長さを短くして丸顔にまとめると、子どもらしさが際立ちます。
逆に、目から上のパーツ位置は大人とほとんど変わりません。

「老人=シワ」と考えがちですが、実際にはシワだけでなく、顔のたるみや筋肉の減少によって浮き彫りになる骨格を意識すると、よりリアルな老け顔が表現できます。
ポイントは「パーツを下に」です。まぶたや頬を垂れ気味にするだけでも、印象は大きく変わります。現実のお年寄りの顔を観察して傾向を掴むのも有効なトレーニングでしょう。

Point!
年齢による顔の変化をロジックで理解しよう!
同じ年齢でも、スマートなキャラクターとマッチョなキャラクターでは顔の描き方が変わってきます。
マッチョな印象を与えたいときは、輪郭を四角形や台形に近いシルエットでまとめてみましょう。顎を大きくして、顔全体の重心を下に配置するイメージです。
この形状によって、力強さや安定感がにじみ出るため、自然とマッチョな印象が生まれます。

Point!
キャラの体格によって顔のバランスも変わってくる!
主人公らしいイケメンキャラクターの描き方も押さえておきたいところです。ここでは一例として、Webtoonの本場・韓国でよく描かれる美形キャラクターの特徴を紹介します。
韓国Webtoonでよく見られる美形顔のポイントは、シャープなVラインの顎と、がっしりとした首の組み合わせです。スマートな美しさと、男らしいたくましさが共存した“ハイブリッド”な顔立ちといえます。

目は横長に描くのがポイントです。気だるげな目に微かな赤みを加えると、アンニュイな雰囲気が生まれ、色気のあるイケメンに。(画像左)
活発な印象を演出したい場合は、歯を見せる笑顔や三日月形の目で表現すると効果的です。(画像右)
Point!
同じイケメンでも描き分けが大事!
ここまで、男性キャラクターの顔を描き分けるためのテクニックを解説してきました。最後に、今回紹介した顔のパターンを比較してみましょう。

見比べてみると、ずいぶん違いがありますね。しかし、どの顔も基本のバランスを大きく崩しているわけではなく、要所をわずかに調整しているだけです。
ただし、これらのテンプレートをただ暗記するだけではいけません。大切なのは、日頃からさまざまな人の顔を観察し、特徴を見極めようと意識することです。そのくり返しこそが、顔の描き分けを極める最大の近道といえるでしょう。
この記事を参考に、ぜひ繰り返し練習してみてください!