


線画
初級
Webtoonでは、スマートで美しい8~9頭身のスラリとしたキャラクターが定番です。しかし、いざ描いてみると「頭が大きすぎる」「足が短い」など、バランスに悩みがちです。なかには、高頭身への苦手意識からWebtoonを敬遠する人もいるほどです。
そんな方のために、高頭身キャラクターの美しい描き方とバランスのとり方を解説します。高頭身の基礎をマスターして、Webtoonらしい美麗なキャラクターを生み出しましょう!
8頭身とは、キャラクターの全身の高さが、頭の縦の長さ(頭頂から顎先まで)8つ分になる比率を指します。すらりとしてバランスの取れた美しい人体の「黄金比」ともされており、モデルや芸能人を褒める際にもよく耳にする言葉です。
具体的な比率を見てみましょう。

頭のてっぺんから数えて2つ目の位置に「乳首」、3つ目に「へそ」、そして中心となる4つ目に「股間(足の付け根)」がきます。つまり、上半身と下半身の長さが「4頭身:4頭身」に二分されるのが8頭身のポイントです。
後半では、5つ目の位置に太もも、6つ目に膝、7つ目にヒラメ筋の終わり近く、そして最後に足がきます。
まずは、この比率を線画の時点で意識することから始めてみてください。
Point!
基本の比率を押さえて、バランスよく描く練習をしよう!
Webtoonの定番は8頭身以上ですが、すべてのキャラクターが高頭身とは限りません。あえて現実に近いバランスで描いたほうが効果的な場合もあります。
そんなときは、8頭身よりもリアル寄りな7.5頭身で描くのがおすすめです。

頭1つ分を基準とし、全身の高さが頭7.5個分となります。8頭身との違いは主に足の長さに現れ、7.5頭身では下半身が3.5頭身分になります。つまり、8頭身より足が少し短く、相対的に胴体がやや長く見えるのが特徴です。
日本人が現実世界で最も見慣れている人体バランスが7.5頭身ともいわれており、リアルさを演出したいときに適しています。
たとえば、読者が感情移入しやすい等身大のキャラクターを描くなら、7.5頭身のほうが適していることもあります。「Webtoonでは高頭身が絶対!」と思い込まず、さまざまなバランスを覚えておくとよいでしょう。
Point!
「カッコよさ」より「親しみやすさ」を重視するなら、7.5頭身も選択肢に入る!
Webtoonの本場といわれる韓国では、8頭身を超える9.2頭身でキャラクターが描かれることもしばしばあります。
かなり人間離れしたスタイルで、常人とは一線を画すカリスマ性や強さといった「非日常感」のある魅力的なキャラクターに適した頭身です。

9.2頭身は、8頭身と比べて足が長く、全体として縦長な印象になります。通常の頭身比率で手足を描くと短すぎてバランスが崩れるため、意識的に手足を長めに描くのがコツです。
現実離れした9.2頭身ですが、画像のようにキャラクターとして仕上げると、一気にWebtoonらしさが際立ちます。アクションシーンでも手足が長いキャラクターは躍動感を出しやすく、ダイナミックで映える画面作りに適しています。使いこなせるようになると、アクションWebtoonがぐっと楽しくなる頭身でもあるので、ぜひ練習してみてください。
Point!
非日常感あふれる9.2頭身は、手足を長く描いてバランスを取ろう!
ここまで解説してきた頭身を振り返ってみましょう。

こうして並べてみると、頭身が高いほど手足の長さなどを調整していることがわかります。頭の比率を守りながら各パーツのバランスを整えれば、頭身の基本はバッチリです。
ただし、実際に作品に登場させる際には、頭身のバランスにこだわりすぎないようにしましょう。比率がきっちりしすぎていると、かえって不自然になり、マンガらしさが薄れてしまいます。基本を押さえつつ、自分にとってしっくりくるオリジナルな頭身を探してみてください。
Point!
頭身の崩し方こそが、作家の個性!
これまで高頭身のバランスについて解説してきましたが、「具体的にどう描けばいいの?」と思った方もいるでしょう。
そこで最後に、実践編としてWebtoonで最もよく使われる8頭身の基本的な描き方をご紹介します。8頭身に苦手意識がある方は、以下を参考に練習してみてください。
まずは、キャラクターを描く際の目安としてアタリを付けます。「目盛りの間隔は頭の大きさ」「アタリの半分くらいに股がくる」の2点を押さえてください。

8頭身ですので、上半身:下半身を4対4に分けます。今回は、上半身だけを正確に4等分し、下半身は省略してみましょう。
最初の目盛り(頭の部分)から順に、顔、胸、腹、股と、アタリに沿って上半身を描きます。残りの下半身には、地面に立つように足を描きましょう。このとき、腕はまだ描かないでください。
Webtoonらしいスラッとした印象を出したい場合は、膝下を長めに取るのがコツです。

最後に腕を描いて完成です。腕のバランスは「二の腕:前腕=1:1」が基本ですが、違和感を覚えたら、自分なりにバランスを崩しても構いません。他のパーツも同様ですので、自由に応用していきましょう。
応用例として、がっしりとした8頭身のマッチョキャラクターを見てみましょう。

マッチョなキャラクターでは、「強そう」と感じさせるたくましさや威圧感が重要です。しかし、基本に忠実すぎると、その「強そう」という印象が薄れてしまうため、右側の例のように胴を長く調整することがよくあります。
このように、頭身の基本バランスはあくまで目安にすぎません。基本をもとに、自分の好みやキャラクターの個性に合わせてバランスを調整することが、クリエイターとしての個性を表現する場面でもあります。そのためにも、まずは基本をしっかり習得することが上達への近道です。
Point!
8頭身の基本をマスターすれば、応用も自在に!
8頭身をメインに、さまざまな頭身バランスのとり方について解説しました。頭を基準にした体の比率や手足の長さを意識するだけで、キャラクターのスタイルは驚くほど安定します。
自信を持って高頭身を描けるようになれば、あえてバランスを崩す“遊び”もできるようになり、Webtoon制作がさらに楽しくなるはず。この記事を参考に、ぜひマスターしてみてくださいね。